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  • 休診日火曜日・日曜日・祝日
    第3水曜日の午前は休診とさせていただきます。
※自費も保険もキャッシュレスでの決済が可能です。

こんな症状は
ありませんか?

こんな症状はありませんか?

  • 口の中が乾く
  • 舌や唇を動かしにくくなった
  • 会話や食事の後に舌が疲れやすい
  • 噛み切る力が弱くなってきた
  • 飲み込みにくいと感じる
  • 飲み込むときにむせやすい
  • 舌に白いコケのようなものが増えた
こうした症状がある場合は、口腔機能低下症の可能性があります。

口腔機能低下症とは

口腔機能低下症とは

口腔機能低下症とは、口腔内のさまざまな機能が低下した状態のことです。
具体的なお口の機能としては「咀嚼する、飲み込む、だ液を十分に分泌する、はっきりと話す、舌や唇を動かす、上顎に舌を触れさせる」が主にあげられます。

ちなみに「口腔機能低下症」と診断されるのは、精密検査を行って「口腔内の衛生状態が悪い、口腔内が乾燥している、咬合力が低下、舌と口唇の運動機能が低下、低舌圧(上顎に舌を触れさせる)の低下、咀嚼する機能の低下、嚥下する機能の低下」のうち3項目以上に該当した場合です。1項目だけ該当しても、口腔機能低下症とはなりません。

なお、口腔機能低下症はシニアの方に多く見られますが、それ以外の年代でも病気や障がいなど、さまざまな原因から口腔の機能が低下して起こることがあります。

口腔機能低下症は
全身の健康に
大きくかかわります

口腔機能低下症は全身の健康に大きくかかわります

口腔機能低下症を放置していると、しっかり噛んだり飲み込んだりすることが難しくなります。その結果、食事を十分に摂れなくなり、栄養不足になったりフレイルやサルコペニアが進むなど、全身の健康にも悪い影響が及ぶことになります。口腔機能低下症が進むと、介護が必要な状態になることもあるのです。

口腔機能の低下は、あらゆる年齢層で起こり得る問題です。食べ物を噛む力や飲み込む力、話すための発音など、日常生活の中で口腔機能は非常に重要な役割を果たしています。これらの機能をしっかりと維持することは、健康で自立した生活を送るために欠かせません。口腔機能低下症が進む前に、早めに歯科医院に来て診断を受け、治療を行いましょう。適切なケアを受けることで、体の健康を守り、より充実した毎日を過ごすことができます。定期的なチェックやセルフケアを通じて、口腔の健康を守り、未来への健康を支えましょう。歯科医院への早めの来院が、その第一歩です。

当院の
口腔機能低下症の対応

小川歯科では、口腔機能の低下が疑われる50歳以上の方に口腔機能低下症の診査・診断と治療を行っています。診療の流れは次の通りです。

1.アンケートへのご回答

1.アンケートへのご回答

「口腔機能についての質問用紙」に回答していただきます。

2.各種検査

2.各種検査

同意をいただいた上で、次の検査を行います。

①舌苔の付着状態と残存⻭数の確認
舌苔は、舌の表面に付着する白や黄色の物質で、食べ物の残りや細菌が原因で形成されます。舌苔の量は、口腔内の衛生状態や全身の健康状態を示す指標となり、過剰な舌苔は口臭や感染の原因になることがあります。また、残存している歯の数も、噛む力や栄養摂取に影響を与える重要な要素です。これらを確認することで、口腔の健康状態を総合的に評価できます。

②口腔粘膜湿潤度
口腔粘膜の湿潤度は、口の中がどれだけ潤っているかを示す重要な指標です。十分な湿潤状態は、飲み込みを助け、口腔内の健康を保つために不可欠です。唾液の分泌が不足すると、口腔粘膜が乾燥し、口臭や炎症の原因となる可能性があります。定期的に湿潤度をチェックすることで、口腔内の健康を維持し、快適な生活をサポートします。

③咬合力検査
咬合力検査は、食べ物を噛む際にどれだけの力を発揮できるかを評価する検査です。咬合力が弱まると、食事を効果的に摂取できず、栄養状態に悪影響を及ぼすことがあります。また、噛む力が低下することは、歯の損失やかみ合わせの問題を示す可能性があります。咬合力を定期的に測定することで、口腔機能の維持と全身の健康をサポートできます。

④舌圧検査
舌圧検査は、舌が発揮する力を測定する検査で、飲み込みや発音に関連する重要な機能を評価します。舌圧が低いと、食べ物の飲み込みが難しくなり、誤嚥のリスクが高まることがあります。舌圧を適切に保つことは、食事の安全性や日常生活の質を向上させるために重要です。定期的な舌圧検査は、口腔機能を保ち、健康的な生活を支えるための一環です。

⑤オーラルディアドコキネシス
オーラルディアドコキネシスとは、舌や口唇、軟口蓋の動きの速さや巧緻性(巧みさ)を発音を通じて評価する検査です。10秒間「パ」「タ」「カ」という音をできるだけ速く、繰り返し発音し、その回数やリズムを測定します。高齢者の口腔機能向上の指標として広く用いられていますが、当院では口腔周囲筋の機能検査としても活用しています。
音の意味は次の通りです
パ:口唇の閉じ開きの能力
タ:舌の前方部分を挙上する能力
カ:舌の後方部分を挙上する能力

3.診断結果とトレーニング

3.診断結果とトレーニング

診断結果をお伝えし、それぞれの状態に適した「お口の機能トレーニング」を説明いたします。行いやすいものから実施していきましょう。

口腔機能低下症は、放置すると全身の健康にも影響しますが、適切なトレーニングを続ければ徐々に改善していきます。
「最近飲み込みにくい」「むせやすい」「お口周りの筋力が心配」など、口腔機能が気になったらまずは一度当院までご相談ください。

よくあるご質問

Q.口腔機能低下症は治るのか?

A.口腔機能低下症は、適切な治療とトレーニングを行うことで改善が期待できます。治療の効果は個人の状態や進行度により異なりますが、早期に介入することで、日常生活に必要な機能を回復させることが可能です。ただし、一度低下した機能を完全に元通りに戻すことは難しい場合もあります。そのため、早期の診断と治療が重要です。

Q.予防するために日常生活で気を付けることは?

A.口腔機能低下症を予防するためには、日常生活でいくつかのポイントに気を付けることが大切です。まず、バランスの取れた食事を摂り、よく噛んで食べることが重要です。また、口腔の筋肉を維持するために、定期的な口腔ケアや舌や口唇の運動を行うことも効果的です。さらに、適度な水分補給を心がけ、口腔の乾燥を防ぐことも大切です。定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療を行うことで、口腔機能低下症を予防することができます。

Q.治療にはどれくらいの期間が必要か?

A.口腔機能低下症の治療期間は、個人の症状や進行度により異なります。一般的には、数か月から半年程度の継続的なトレーニングや治療が必要となることが多いです。治療は段階的に進められ、定期的な評価を行いながら進行度に応じて治療内容が調整されます。個別の状況に合わせた治療計画が立てられるため、具体的な期間については歯科医師と相談しながら進めることが重要です。
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