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※自費も保険もキャッシュレスでの決済が可能です。

歯周病治療で全身の
健康を守りましょう

歯周病は年齢に関係なく発症するお口の病気

歯周病は年齢に関係なく
発症するお口の病気

歯周病に対してどのようなイメージをお持ちですか?
「むし歯はわかるけれども、歯周病はどのような病気かよくわからない」「まだ20代、30代で若いから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、歯周病は 10 代でもかかる病気です。日本では15歳以上の約半数が歯周病であり、高齢になるにつれ増加傾向にあるという報告があります。
2018 年(平成 30 年)の調査によると、歯を失う原因として最も多かったものが歯周病です。
歯周病は歯ぐきや骨などの歯周組織の細菌感染症であり、複数の細菌によって引き起こされます。決して特定の薬で治せる病気ではなく、何よりも治療・予防、そしてメンテナンスがとても重要です。

厚生労働省|令和4年歯科疾患実態調査の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r04.pdf

厚生労働省 e-ヘルスネット|歯の喪失の原因
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html

気づかないうちに
進行する歯周病

気づかないうちに進行する歯周病

初期の歯周病は、むし歯のように痛みや変色などの、はっきりとした症状はありません。
自覚症状がないまま静かに進行し、発見が遅れることで治療が難しくなるケースが多くみられます。
進行すると歯ぐきから出血し、歯根膜や歯槽骨などの歯周組織が炎症によって破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
「痛くなってから」「気になる症状が出てきてから」では、病状がかなり進行してしまっているかもしれません。
歯周病は定期的な歯科検診を受けることで、重症化を予防できる病気です。早期発見・早期治療で、歯周病の進行を防ぎましょう。

歯周病の進行
(歯肉炎・歯周炎)

健康な歯ぐき

健康な歯ぐき

歯ぐきは薄いピンク色でとても引き締まっています。

歯肉炎

歯肉炎

歯ぐきに炎症が起こった状態です。
歯ぐきは赤く腫れます。歯磨きすると、歯ぐきから出血することもあります。

歯周炎

歯周炎

歯周病が進行して、歯を支える骨にも炎症が起こった状態です。
歯ぐきは赤紫色に腫れ、歯ぐきが下がって歯根が見えます。歯磨きをすると歯ぐきから出血や膿が出る場合もあります。

歯周病チェックリスト

下記の項目に当てはまる数が多いほど、歯周病の可能性が高くなります。
1つでも思い当たる項目がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
  • 口臭が気になる、指摘された
  • 朝起きたときに口の中がねばつく
  • 歯ぐきが赤くなって腫れている
  • 歯ぐきを押すと血や膿が出る
  • 歯ぐきが下がって歯が長くなった気がする
  • 歯並びが悪くなった気がする
  • 歯が浮いている気がする
  • 歯がグラグラしている
  • 歯と歯の間にものが挟まりやすくなった
学会|歯周病が全身に及ぼす影響
https://www.jacp.net/perio/effect/
出典:日本臨床歯周病学会

歯周病の全身への影響

歯周病の全身への影響

歯周病の原因はお口の中の細菌です。不十分なお口のケアや食生活の乱れにより、細菌が増殖します。治療しないままでいると、歯周ポケット内の細菌が増殖し、歯周組織が少しずつ破壊されます。
細菌や炎症由来の毒性物質が歯ぐきから毛細血管に入り込むと、血流によってすみずみまで運ばれ、全身の健康に影響を及ぼします。歯周病は誤嚥性肺炎や心血管疾患、糖尿病、認知症、早産・低出生体重児出産など、さまざまな全身疾患と深い関連があるので、注意が必要です。

歯周病と関連する
全身疾患

歯周病は以下の全身疾患と関連があることがわかっています。

歯周病と関連する全身疾患

糖尿病

歯周病による炎症性物質によって、インスリンの効果が抑制され、血糖値の調整が困難となり、糖尿病が重症化しやすくなります。糖尿病の重症度と歯周病の状態が相互に影響し合っていることがわかっています。重症の歯周病の方が、2年後に糖尿病が悪化している率は軽度の人にくらべ5倍高くなります。また、50歳以上の15~20%の方が糖尿病が強く疑われるといわれています。

認知症

体内の歯周病菌によってアミロイドβというたんぱく質の一種が作られ、長年にわたって脳内に蓄積することで、認知症となることが明らかにされています。 6)
認知症になると、お口の中を治療することが困難になります。そのため、認知症になる前に、あるいはMCI(軽度認知障害)と呼ばれる認知症になる前の段階で、できるだけ早期のうちに歯科治療を受けていただき、お口の機能を管理できる状態にしておくことがとても重要です。

虚血性心疾患
(動脈硬化、狭心症、
心筋梗塞)

歯周病による炎症性物質によって、動脈硬化が起こりやすくなります。
動脈硬化が心臓の血管に起こると、心筋への血液供給が阻害され、狭心症や心筋梗塞のリスクが、歯周病ではない方の2.8倍にもなります。

脳梗塞

脳血管に起こる動脈硬化が、脳梗塞を引き起こします。また、血流の低下により心臓で形成された血栓が脳血管をふさぐことが原因となることもあります。統計上、歯周病の方が脳梗塞になるリスクは、そうでない人の2.7倍となります。

誤嚥性肺炎

歯周病菌を含んだ唾液が食べ物や飲み物と一緒に誤って気管に入ると、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。食事のときにむせやすい、食べ物が口に残りやすい、唾液を飲み込みにくいなどオーラルフレイルの症状があると、誤嚥性肺炎のリスクも高くなります。歯周病による誤嚥性肺炎のリスクは、通常の4.5倍。また、90歳以上での死亡原因の95%が誤嚥性肺炎によるものです。

早産・低出生体重児出産

妊娠中はホルモンバランスの変化などにより、歯周病にかかりやすくなります。妊娠中の方が歯周病になると、早産や低出生体重児出産のリスクが高くなります。
6)STEPHEN S. DOMINY et al.Porphyromonas gingivalis in Alzheimer’s disease brains: Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors Sci Adv 5(1):eaau3333,2019
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30746447/

歯周病から
全身の健康を守るには

歯周病から全身の健康を守るには

食生活や生活リズムの乱れは、歯周病にも歯周病が引き起こす全身疾患にも深い関わりがあります。毎日のお口のケアと生活習慣を見直し、歯周病を予防することが大切です。
また同時に、歯科医院での歯のクリーニングでお口の中の細菌を取り除き、定期的な検診で歯周病の早期発見・早期治療につなげることがとても重要です。

当院の
歯周病治療の特徴

当院の歯周病治療の特徴

当院では、歯周診断書をお渡ししています。どの程度歯周病が進んでいるのかを確認していただけるように、次のことを記載しています。
  • 歯ぐきからの出血の有無
  • 歯ぐきから出る膿の有無
  • 歯周ポケットの深さ
  • 骨破壊の程度
  • 歯の動揺(ぐらつき)の程度

歯周病治療の流れ

Step 01

検査

レントゲン検査をして歯周病の箇所や歯槽骨の状態を確認します。
お口の中全体や歯ぐきの状態を確認して、歯のぐらつきの程度や歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度を診断します。

Step 02

初期の歯周病治療、
スケーリング

歯垢が硬くなって歯石になると、歯磨きで落とすことはできません。歯科衛生士が「スケーラー」という専用の器具を使用して、歯石を取り除きます。

Step 03

精密検査および
治療計画の立案・ご説明

必要に応じて、より精密な検査を行い、さらなる歯周病治療が必要かどうかを調べます。
必要と診断された場合は、この検査結果の基づき、治療方法をご提案・ご説明いたします。
治療はご納得いただいてから開始いたしますので、気になる点やわからない点は、些細なことでもお尋ねください。

Step 04

ブラッシング指導

歯のすみずみまで磨けるように、歯の状態に合わせた歯ブラシの当て方、動かし方をアドバイスします。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用したケア方法もお伝えします。
歯周病治療において最も重要なステップです。

Step 05

進行した歯周病の治療

治療計画に従い、深い歯周ポケット内の歯石を除去し、歯根面をなめらかにすることで、歯周ポケットの改善を計ります。
歯ぐきの中の処置ですので、麻酔を使用します。また、治療期間中も徹底したプラークコントロールを実施していただきます。

Step 06

再検査

歯周病治療が終わりましたら、再度検査を行い、改善の程度を調べます。問題がなければ、歯周病以外の治療を行ってまいります。

Step 07

メンテナンス・定期検診

すべての治療が完了したら、その状態を今後も維持していくため、定期的なメンテナンスで磨き残しやお口の中の細菌を除去してまいります。同時に新たなむし歯や歯周病が発生していないかチェックし、早期発見・早期治療につなげることも大切です。
歯科医院の定期的な歯のクリーニングと検診によって、お口の健康から全身の健康増進を積極的に進めてまいりましょう。
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